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「ギリシャ神話」恐妻家!ゼウスの妻「ヘラ」のおもしろエピソード6選!

「ギリシャ神話」恐妻家!ゼウスの妻「ヘラ」のおもしろエピソード6選!



mars
どうもこんにちわ、画家のマルスです。
今回は、「ゼウス」の妻「ヘラ」のおもしろいエピソードを6つ、解説していこうと思います。
西洋絵画の鑑賞には、ギリシャ神話の場面を描いたものがたくさんあります。
そんな、ギリシャ神話の知識があると、西洋絵画を見るのがいっそう楽しくなりますよ。
興味のある人は最後まで読んでみてください。
「ゼウス」のエピソードが知りたい人はこちらの記事を読んでね。

ヘラのおもしろエピソード6選!

エピソード1・ゼウスの浮気相手「イオ」を牛に変えて世界を放浪させる!

 

「ゼウス」が「イオ」と浮気をしているところを「ヘラ」に見つかり、とっさにゼウスが「イオ」を牛に変えて、交わっていないと言いはります。

 

 

作者 コレッジョ

作品名 「ユピテルとイオ」

製作年 1531〜32年頃

所蔵 ウィーン美術史美術館、オーストラリア、ウィーン

 

 

本作のように、「ゼウス」は雲に化けて「イオ」と交わったとも言われます。

 

そして、「ヘラ」は「ゼウス」から「イオ」を貰い受け、百目の怪物「アルゴス」を見張りにつけました。

 

「ゼウス」は「ヘルメス」に、「イオ」を助けるように命じ、見事「アルゴス」を眠らせ退治します。

 

それを知った「ヘラ」は、アブを「イオ」のもとえと送り、「イオ」はアブに追われながら世界を放浪することになり、ヨーロッパからアジアに渡り、最後はエジプトにたどり着き、そこでようやく人間に戻ることができ、エジプトの王妃になりました。

 

エピソード2・ゼウスの浮気相手「レト」のお産をいやがらせ!

 

「レト」と「ゼウス」の子供が生まれそうになり、産む場所を探していると、ぞれを知った「ヘラ」は、すべての土地にお産の場所を与えてはならないと命じました。

 

そして、「ヘラ」がお産の女神「エイレイテュイア」を引き止めていたため、「レト」は9日9晩の難産で苦しんでいました。

 

それを見かねた虹の女神「イーリス」が「エイレイテュイア」を連れてきたことにより、無事、双子の「アポロン」と「アルテミス」が生まれました。

 

エピソード3・「ヘラ」に気を狂わされて家族を殺してしまう「ヘラクレス」!

 

「ゼウス」は「アムピトリュオン」の妻「アルクメネ」を見初め、「ゼウス」は夫に化けて夜をともにしました。

 

その次の日に本物の夫「アムピトリュオン」が帰ってきて夜をともにし、その後一日違いの兄弟を生みました。

 

「ゼウス」ってむちゃくちゃで最低ですよね。

 

その兄弟の兄が「ゼウス」の子、「ヘラクレス」で、「ヘラクレス」の誕生に嫉妬した「ヘラ」は赤子の「ヘラクレス」を殺そうと、二匹の毒蛇を送り込みましたが、「ヘラクレス」はいとも簡単に握りつぶしました。

 

立派に成長した「ヘラクレス」は、「メガラ」を妻にもらい、子をもうけましたが、「ヘラ」のしつこい嫉妬により、気を狂わされて子供を火中に放り込み、焼き殺し妻の「メガラ」も殺してしまいます。

 

エピソード4・またまた「ヘラ」の嫉妬!熊に変えられてしまう「カリスト」!

 

「カリスト」は男に興味を示さず、「アルテミス」を従者とし処女を誓います。

 

しかし、「ゼウス」はその美しさに見初め、「アルテミス」に化けて「カリスト」と交わりました。

 

もう「ゼウス」はなんでもありですね。

 

「カリスト」は男と交わったことを「アルテミス」に隠していましたが、ある時「アルテミス」たちと沐浴(体を水で洗い清めること)をすることとなり、その時「カリスト」は「ゼウス」の子を身ごもっていたにで、服を脱いだときにそれを知られてしまいます。

 

純潔を尊ぶ「アルテミス」は怒り、嫌われました。

 

そして「ヘラ」の嫉妬により、熊の姿にされるという呪いをかけられてしまいます。

 

その後熊の姿のまま十数年間生き続け、「ゼウス」の手によって生まれたことともに星座になりました。

 

エピソード5・「ゼウス」の電光の力で丸焦げになる「セレメ」!

 

「セメレ」は、「ゼウス」の愛人で、後の酒神「ディオニュソス」をみごもります。

 

そのことに嫉妬した「ヘラ」が、乳母に化けて「セメレ」に「本当にゼウス様の子供なのか確かめたほうが良い」と吹き込みます。

 

乳母(ヘラ)にだまされた「セメレ」は「ゼウス」に神の姿で来てくれるように頼みました。

 

「ゼウス」は危険だと思いましたが、断りきれず神の光をまとったまま「セメレ」に会いに行きました。

 

すると案の定、光の力が強すぎて「セメレ」は焼け死んでしまいました。

 

 

作者 ギュスターヴ・モロー

作品名 「ユピテルとセメレ」

製作年 1895年

所蔵 モロー美術館、フランス、パリ

 

本作の「ユピテル」とは、「ゼウス」と同一視されています。

 

「ゼウス」はまだ月の満ちていなかった胎内の「ディオニュソス」を取り出して、自らの太ももに入れて縫い込み、無事産み落とします。

 

「ディオニュソス」はニンフ(妖精)のもとに里子に出され育てられます。

 

その後成長した「ディオニュソス」は、ぶどうからぶどう酒が作れることを発見します。

 

 

作者 ベラスケス

作品名 「バッコスの勝利(酔っぱらいたち)」

製作年 1628〜29年

所蔵 プラド美術館、スペイン、マドリード

 

中央左の上半身裸でピンクの衣服を着ているのが「ディオニュソス」です。

 

酔っ払う信者を普通の民衆の姿で描き、「ベラスケス」の作品の中でももっとも民衆的な作品だと言われています。

 

まとめ

 

みなさんどうでしたか?

 

「ヘラ」が嫉妬深くて手段を選ばないことがよく分かるエピソードばかりでしたね。

 

ギリシャ神話がわかると、西洋絵画を見るのがいっそう面白くなりますよ。

 

最後まで読んでくれてありがとうございました。

 

ではまた別の記事でお会いしましょう。

 

mars
またね〜バイバイ
参考文献



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