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安く!うまく!とにかくお金がなかったので色々工夫して食べていた時の話

安く!うまく!とにかくお金がなかったので色々工夫して食べていた時の話

 

mars
どうもこんにちわ、画家のマルスです。

 

僕は中学を卒業してすぐに理容師の見習いとなり、一人暮らしをしたのですがこの時の給料が11万円しかなく、今まで自炊などしたことがなかったのでホントに食べていくのが大変でした。

 

このような状態になって初めてご飯を作ってくれる人のありがたみが分かるんですよね。

 

とにかくメインはご飯!

 

お金をかけずにお腹を満たすには、とにかく少量のおかずでどれだけご飯を食べれるかを考えなければいけません。

 

なんせ育ち盛りの15才ですからね、食べる量がすごいんですよね。

 

よくおかずの味を濃くして食べていましたね。

 

例えばコロッケだと、ウスターソースをヒタヒタになるぐらいかけたり、ハムやカニカマはマヨネーズ、目玉焼きやウインナーには塩コショウをタップリ、といった具合にとにかく味を濃くして、ご飯が進むように工夫して食べていましたね。

 

月末などは千切りキャベツだけという日もありましたね、千切りキャベツを塩コショウで出炒めたり、生の千切りキャベツにマヨネーズをかけたりと貧乏でしたが、今思うとホント美味しかったなぁと思います。

 

今でもたまに食べますからね。

 

あと優秀な食材にモヤシもありましたね…言い出すとキリがないのでこのへんで止めておきますね💧

 

絶体絶命の危機!あんな事が起こるなんて!

 

国民にとっての食料事情に大打撃を与えたのが、1993年に起こった「米騒動」です。

 

米騒動とは記録的な冷夏による天候不良によって、日本国内で栽培されていた米が育たなくなり、ほとんどの市場に出回らなくなりました。

 

今では考えられないかもしれないですが、その当時どこに行っても米が売っていませんでしたね。

 

少量のおかずでたくさんのご飯を食べていた僕にとってはホント死活問題です。

 

パンやパスタを食べる方法もあったのですが、値段が……💧

 

とにかく貧乏だった僕にはそうゆうものを食べるわけにはいきません。

 

いよいよ困っているとき、なんと市場に米が売られるようになりました。

 

しかしその米は日本の米ではなく、タイから輸入したタイ米。

 

とにかく不味くて食べられない!

 

タイ米は今でこそ、そこそこの値段がしますが、当時はめちゃめちゃ安かったので喜んで買って帰りました。

 

そして炊飯器で普通に炊いて食べてみると……

 

まっずっ!!

 

ほんとジョーダン抜きで食べれません。

 

まず匂いがだめ!食感パサパサ!味は最悪!

 

とても食べれたものじゃありませんでした。

 

しかし僕が買ったタイ米は10キロ、貧乏な僕には捨てる事はできません。

 

カレーをかけたり、シチューをかけたりして、なんとか食べていたのですが、どれもめちゃめちゃ不味くて食事の時間が嫌になっていました。

 

なんとか不味いタイ米をうまくした!結果食費が前よりも安くなった!

 

当時ネットはまだ普及しておらず、携帯電話もないような時代だったので、タイ米を美味しく食べる方法が分かりませんでした。

 

今だと簡単にスマホで調べられるんですけどね。

 

ホントに便利な世の中になりました。

 

救世主は本!

 

僕は小さい頃から漫画が好きでよく読んでいたのですが、僕の好きな漫画に「美味しんぼ」という漫画があります。

 

そこに米不足を題材にした話が連載されたんですよね。

 

そしてそこにはタイ米を美味しく炊くやり方が描かれていました。

 

そのやり方とは、たっぷりの水で15分ほど炊いて、お湯を捨てる、その後は蓋をしてそのまま20分ほど蒸らして出来上がり。

 

めちゃめちゃ簡単でしょ?たったこれだけ。

 

タイの人達のやり方を真似るだけで良かったんですね。

 

まぁこの当時は、今ほど情報が簡単に手に入らないので真似ると行っても簡単な事ではなかったですけどね。

 

タイ米は日本米よりも格段に安いので、前よりも米にかかるお金が浮きました。

 

米不足が終わったと思ったら…

 

1994年に入り米不足は解消されたのですが、この年は一転して猛暑になり、なんと次は「水不足」となりました。

 

僕の勤め先は理容室、水不足は致命的となり僕の仕事は三分のニ程になり、もちろん給料も三分のニになってしまいました。

 

ほんといつの時代になっても、自然には勝つ事ができません。

 

水不足は1ヶ月ほどで終わるのですが、この1ヶ月はホントに地獄でしたね。

 

お金がなかったので日本の米が売っているのに、タイ米を食べていました。

 

いくらタイ米を美味しく炊けるようになっても、やはり日本人なんですね。

 

日本米が食べたい!!

 

海外旅行に行って日本食が食べたくなり、騒ぎ出す人がいると聞いたことがあるけど、凄く気持ちがわかります。

 

さすがに1ヶ月となるとめちゃめちゃストレスがたまるんですよね。

 

しかしお金がないので、とにかく我慢するしかありませんでした。

 

1ヶ月我慢した時のご飯の味!うますぎて涙が出た!

 

いよいよ水不足になって1ヶ月が経ち、水不足もようやく落ち着きました。

 

そして待ちに待った白ごはん・・・

 

もう、まじでうまかったですね。

 

いままで食べたものの中で、ぶっちぎりで1番うまかったですね。

 

もう二度と米不足にはなってほしくないですね。

 

そして米農家さんには、ほんとに感謝です。

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