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【レオナルド・ダ・ヴィンチ】とは?万能の天才と呼ばれた、その人物像や絵画作品を分かりやすく解説!

【レオナルド・ダ・ヴィンチ】とは?万能の天才と呼ばれた、その人物像や絵画作品を分かりやすく解説!



mars
どうもこんにちはマルスです。
みなさんレオナルド・ダ・ヴィンチは知っていますよね。
そうあの「ダ・ヴィンチ・コード」と言う映画にもなった人です。
みなさん知ってましたか?実は「ダ・ヴィンチ」と言うのは、「ヴィンチ」と言う村の名前なんですって。
ルネサンス期のイタリアでは、妾の子供には名字も家督も受け継ぐ事ができなく、さらには教育すらも許されなかったみたいですね。
なので彼の名前を用いる場合「レオナルド」と言うのが正しいですね。
レオナルドは、音楽、建築、幾何学、数学、解剖学、医学、天文学、軍事学など、数えればきりがないほどの業績がありました。
それらがなんと「独学!」でしかも、まともな教育を受けさせて貰えなかったのに、それだけの功績を残した、まさに「大天才!」ですよね。
今回はそんなレオナルド・ダ・ヴィンチの人間像を、分かりやすく説明していきたいと思います。

【若き頃のレオナルド】

レオナルドは、妾の子供だったため、まともな教育も受けさせて貰えず、祖父母に育てられます。
13歳の頃から画家ヴェロッキオの工房に、弟子入りし、美術全般の基礎を学び才能を開花させます。
その後マスター資格をもらい独立し、大富豪ロレンツォ・デ・メディチに目を付けられ、メディチ所有のプラトンアカデミーに呼ばれる。
このアカデミーでは、哲学者や文学者が集まり、一神教と多神教を融合させたような、異教的な思想が生まれ「ヴィーナスの誕生」などの名作が生まれます。
作者 サンドロ・ボッティチェリ(1444年頃〜1510)
作品名 「ヴィーナスの誕生」
製作年 1484年頃
所蔵 ウフィツィ美術館、フィレンツェ
上の絵の特徴としては、多神教の古代ギリシャの神々が描かれているのが、この時代としては斬新でした。

レオナルド・ダ・ヴィンチの特徴!

【完璧主義者で超科学的】

この時代、教皇やメディチのようなお金持ちが、画家のパトロンとなり絵を描かせていました。
しかしレオナルドは、超が付くほどの完璧主義者だったため、他の人の数倍描くのが遅かった。
自分が気に入らないと破って捨てたり、一つの作品に何年もかけるため、彼の作品は13点ほどしか残っていません。
彼は「見たものしか」信じないと言う、徹底した懐疑主義で、「受胎告知」に出てくるガブリエルの翼が鳥の羽のように描かれたり、人に輪郭は無いとし、極限まで輪郭をぼやかして描かれます。
このような線を描かず、水で溶いた顔料を指の腹で何度も塗り重ねる技法を「スフマート」と言い、レオナルドが開発しました。
作者 レオナルド・ダ・ヴィンチ(1452〜1519)
作品名 「受胎告知」
製作年 1472〜75年頃
所蔵 ウフィツィ美術館、フィレンツェ
当時天使の翼は普通、虹色で描かれていました。
レオナルドが本物に近い翼を描いた事は、当時としては考えられませんでした。
作者 レオナルド・ダ・ヴィンチ
作品名 「モナリザ」
製作年 1503〜06年頃(それ以後も加筆された)
所蔵 ルーヴル美術館 パリ
リザ・デル・ジョコントと言うモデルを描いたとされていますが、依頼主と途中で契約が無効とされ、以降加筆されていくうちに生き別れになった、母親に似ていったと言う説があります。
このモナリザの輪郭は何度も指で重ね塗りされるのですが、その時間なんと10年!!凄すぎますよね?
それだけこのモナリザには思いが込められているのでしょう。
さらに彼は「空気遠近法」も発見して、絵に取り入れています。
みなさん遠くの山や建物は普通、かすんで青白く見えますよね?
ヨーロッパでは空気が乾燥していたため、遠くの物がくっきりと見えていました。
そのため他の画家たちは、そのままくっきりと描いていたのに対し、レオナルドはぼやかして描いていたのです。
その方がリアルですからね。
東洋などでは湿度が高いので、普通に遠くの物をぼやかしていましたが、ヨーロッパではレオナルドが初めてでした。
そもそもこの当時、キリストなど神々しい物に重点をおいていたので、背景に力を入れて描かれる事はありませんでたが、完璧主義者のレオナルドは画面の隅々にまで、細い工夫が施されました。

【斬新な構図と緻密な遠近法】

作者 レオナルド・ダ・ヴィンチ
作品名 「最後の晩餐」
製作年 1494〜98年頃
所蔵 サンタ・マリア・デッレ・グラーツィエ教会、ミラノ
上の壁画はパトロンだったミラノ公ルドヴィーコ・スフォルツァの依頼で作製した作品です。
本作はいままで「裏切り者」である、ユダをイエスの手前に座らせる一般的な構図とは違い、全員を横に並ばせ、ユダにはイエスを売った金をの入った金袋を持たせたり、イエスと同じさらに手を付けようとしたりと、いままでに無い新しい構図になっています。(イエスが自分と同じ皿に手を付けたものが、裏切り者であると言う)
見事な遠近法と、登場人物を全員横に並ばせるなど彼の構図はすごく斬新です。
この作品はもともと、修道院の食堂に書かれていた壁画で、第二次大戦中の爆弾によって建物のほとんどが破壊されましたが、この作品は奇跡的に助かりました。

【画家以外の顔を持つレオナルド】

ルネサンス時代はコムーネの群雄割拠の時代でもあり、教皇軍の軍事技師や国家の相談役なども務めます。
他にも戦車や飛行機、橋などの設計や建築、芝居監督、医学、など絵画とはかけ離れた事に挑戦します。
医学では、30体以上の人体解剖を行っており、膨大な数の素描を残していますが、当時のキリスト教では、そのような行いはあまり良く思われていませんでした。
彼は医学での発見で、心臓機能の三尖弁や心臓が4つの部屋に分かれている事、血液が心臓によって体中に送り込まれている事なども発見しています。
彼はとにかくなんでもメモに書いていたため他の分野でも、大量のメモを残しています。
その大量のメモを今は、ビル・ゲイツが高額で買取り、所有しています。

【まとめ】

みなさんどうでしたか?
彼は絵画だけにとどまらず、あらゆる分野で新しい発見をした、まさに「万能の天才」でしたね。
ちなみにレオナルドは、67歳で亡くなるのですが、晩年は絵画以外のあらゆる分野を探究し続けました。
私達もレオナルドのように、好奇心を持って精力的に活動していきたいですね。
では今回はこのへんで終わりたいと思います。

mars
またねー
参考資料



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