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[エコール・ド・パリ]とは?凄い才能がパリに集まった!有名画家や作品をわかりやすく説明します!

[エコール・ド・パリ]とは?凄い才能がパリに集まった!有名画家や作品をわかりやすく説明します!



mars
どうもこんにちは画家のマルスです。

 

みなさんは芸術の街はと聞かれたら何処だと答えますか?多分パリと答える人が多いのではないでしょうか

 

そのとおり!パリなんですよね。

 

パリが芸術の街になった歴史は古く18世紀以来、西洋美術の中心地はいつもフランスでした。(今でもそうですが)

エコール・ド・パリ(パリ派とも言う)は20世紀前半に各国からパリのモンマルトル地区やモンパルナス地区に集まり、活躍した画家達の事を言います。

 

今回はそんな時代の背景やそんな時代に活躍した画家達の作品についてわかりやすく説明してみました。

 

この前の時代の美術が知りたい人は、この記事を読んでね。

 

[物凄い才能がパリに集結!]

 

第一次世界大戦の混乱期のこの時代、逃れるように芸術家がパリに集まって来ました。

 

モンマルトル地区にはあの有名な「洗濯船」と呼ばれた安アパートがあり、今でこそ超有名な画家達が世界中から集まりました。

 

日本の「トキワ荘」みたいですね。

 

その超有名な画家達とは、あのピカソやマティス、ブラック、デュフィ、アンドレ・ドラン、ギョーム・アポリネール、ジャン・コクトーなどなど、そうそうたるメンバー達が集まりました。

 

そしてモンパルナス地区にはこれまたあの有名な「蜂の巣」と言う集合アトリエがあり、そこにはシャガールや藤田嗣治、モイズ・キスリング、ルソー、フェルナン・レジェ、マリー・ローランサンなどの画家達がお互いに刺激しあって、新しい様式を生み出していきました。

 

「週刊少年ジャンプ」の黄金期みたいな時代ですね。

 

[エコール・ド・パリの有名画家達の作品達]

 

パブロ・ピカソ(1881~1973)

 

 

 

 

作者 パブロ・ピカソ

作品名 「ゲルニカ」
製作年 1937年

所蔵 ソフィア王妃芸術センター、マドリッド

 

 

1937年4月ナチスドイツ軍がスペインの街のゲルニカを爆撃をした際に、多くの一般市民が亡くなった時のピカソの怒りを表現した作品です。

 

この作品は幅7メートルにもなる大画面に白黒で描かれ、一見継ぎ接ぎだらけでゴチャゴチャしたように見えますが、人々の恐れや悲しみが伝わってくる不思議な作品ですね。

 

ジョルジュ・ブラック(1882〜1963)

 

 

 

 

作者 ジョルジュ・ブラック「ハープとヴァイオリンのある静物」

製作年 1911年

所蔵 デュッセルドルフ美術館、ドイツ

 

 

モチーフの楽器を周囲の空間と一緒くたにして、立体的に描いた作品です。

このような描き方は「キュビズム(立体派)」と呼ばれ、ピカソと共に開発したアートスタイルになります。

 

ブラックは版画やタペストリー(織物の一種)なども制作し、20世紀のフランス美術界で主導的な役割りを果たします。

 

アメデオ・モディリアーニ(1884〜1920)

 

 

 

 

 

作者 アメデオ・モディリアーニ

作品名 「黄色いセーターのジャンヌ・エビュテルヌ」

製作年 1918〜1920年

所蔵 グッケンハイム美術館、ニューヨーク

 

 

イタリア生まれのモディリアーニは、エコール・ド・パリの代表的な人物で、アフリカ彫刻や古代ギリシャのカリアティード(人像柱)の影響を受けています。

 

彼の絵は首と顔が異様に長く、目の黒い部分がないのが特徴だよ。

 

彼は生涯ずっと貧困と居弱体質で、アルコールと薬に依存して35歳という若さで亡くなりました。

上の作品でモデルをした女性ジャンヌ・エビュテルヌは、彼の恋人でモディリアーニの死後2日後に自殺してしまいます。

 

モディリアーニの事を物凄く好きだったんですね。

この絵からもエビュテルヌが物凄く好きだったのが伝わってきますね 。

           

マルク・シャガール(1887〜1985)

 

 

 

 

 

 

作者 マルク・シャガール

作品名 「誕生日」

製作年 1915年

所蔵 近代美術館、ニューヨーク

 

 

現在ベラルーシのユダヤ家係に生まれたシャガールの絵は、ユダヤの文化を取り入れた独自の画風が特徴的です。

 

上の絵の男性はシャガール本人で、彼の妻ベラローゼンフェルドが花をいけようとしているところに、後ろから彼女を飛び越えてキスをしている絵になります。

彼の絵は通常ありえないような人体の動きをして、幻想的でカラフルな色使いをしています。

 

シャガールの絵は、凄く感情が伝わってきます。

 

この絵は結婚数週間前に描かれていて、よっぽど嬉しかったんですね。

 

モーリス・ユトリロ(1883〜1955)

 

 

 

 

作者 モーリス・ユトリロ「コタン小路」

製作年 1910〜11年

所蔵 ポンピドゥー・センター、パリ

 

 

エコール・ド・パリの中では珍しい生粋のフランス人で、彼の母親シュザンヌ・ヴァラドンも画家ですね。

 

彼は居弱体質とアルコール依存の治療の一環として絵を描き始め、評価されるようになります。

 

彼はひたすらパリの町並みを描き続けました。

 

ウンベルト・ボッチョーニ(1882〜1916)

 

 

 

 

作者 ウンベルト・ボッチョーニ

作品名 「弾性」

製作年 1912年

所蔵 20世紀美術館、ミラノ

 

 

彼の絵はキュビズムからの影響を受け、前世紀までの文化を否定し、新しい要素の速度や運動、光や機械といった今までになかったものを描いた、未来派ですね。

 

彼の絵はとにかくダイナミックに画面いっぱいに描かれているのが特徴です。

 

[まとめ]

どうでしたか?

 

ほんとに凄い時代でしたね?

 

これだけ凄い才能が同じ時代に、しかも同じ場所に集まったて才能を高めあった時代は、珍しいのではないでしょうか?

 

この時代にできた様々な様式のおかげで、今の現代美術があると言っても過言ではないと言えます。

 

最後まで読んでくれてありがとうございました。

 

ではまた別の記事でおあいしましょう。

 

mars
またね~
参考資料



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