アクリル絵の具とアクリルガッシュの特徴の違いは?良いところと悪いところを解説!
これからアクリル画を始める方の中には、アクリルガッシュって何?
と言う方もいてるのではないでしょうか?
僕も最初何もわからずアクリルガッシュを買ってしまい、描き方もわからずに厚塗りで塗ってしまって、大失敗した苦い思い出があります。
アクリルガッシュはヒビ割れしやすく、厚塗りには向かないんですよね。
皆さんには僕と同じような失敗をして欲しくないので、
今回はそんなアクリルとガッシュの違いをわかりやすく説明していこうと思います。
【アクリル絵の具の歴史】
まずはアクリル絵の具について深くわかるように、何故アクリル絵の具ができたのか、アクリル絵の具の歴史から説明していきますね。
アクリル絵の具はまだ歴史が浅い絵の具で、1920年〜1930年頃にメキシコ壁画運動で、野外で使用できるような耐久性がある絵の具が必要になり、1950年頃開発され、1955年頃には現在使われている水で溶かして使う、水性のアクリル絵の具が開発されました。
しかし当時のデザイナーやイラストレーターには、アクリル絵の具のツヤ感や透明感などが、このまれなかった為、マットな艶なしの質感と不透明性をもつアクリルガッシュが開発されました。
【アクリル絵の具の特徴とは?】
アクリルカラーの最大の特徴は、透明性があり、乾くと艶が出るところではないでしょうか。
透明性があるので、下の色を生かした作画ができ、深みのある絵が描ける。
アクリル樹脂が多いので、柔軟性があり厚塗りしてもヒビ割れる事がなく、油絵のようなタッチを出す事ができる。
水を加えると水彩絵の具のようにも使える。
アクリルガッシュと違い、非常に高い耐久性がある。
デメリットとしては、透明感や艶があるのでマットで均一な色を出せないところですかね。
【アクリルガッシュの特徴とは?】
アクリルガッシュの最大の特徴は、なんと言っても、筆跡が残らず艶が無いので、均一でマットな絵を描けるところではないでしょうか。
不透明なので下の色の影響を受けない。
フラットでムラの無い絵を描けるので、イラスト画やデザイン画に向いている。
デメリットとしては、アクリルカラーよりも、アクリル樹脂の比率が低い為、ヒビ割れしやすいので、油絵のような厚塗りには向かない。
ヒビ割れしやすい為、丸めたり折り曲げたりすることもできないので、持ち運びにも向かない。
耐久性が無く変色しやすい。紫外線に弱い為、野外で展示したり日の当たるところには飾れない。
耐久性が無く保存に向かないので、原画などにはアクリルカラーを使い、コピーなどする場合に、アクリルガッシュを使うようにすると良いと思います。
【まとめ】
どうでしたか?
今回はアクリルカラーとアクリルガッシュの、メリットとデメリットを書いてみました。
画家の人達の中には、アクリルカラーで絵を描いて、失敗したところをアクリルガッシュで隠したりと、アクリルカラーとアクリルガッシュを併用して使う方もいます。
皆さんも色々試して見てください、おもしろい使い方が見つかるかもしれませんよ。
ちなみにアクリルガッシュはどこのメーカーも出しているのですが、僕が特におすすめするメーカーは、ターナーのアクリルガッシュですね。
ターナーのアクリルガッシュは、とにかく色数が221色と他のメーカーよりも多いんですのね。
僕も愛用してます。
では今回はこのへんで終わりにしたいと思います。
皆さんのアクリル絵の具選びの、ヒントになると嬉しいです。