ベルト・モリゾ|印象派の美しい女性画家|その人生と絵画を解説
どうもこんにちは、画家のマルスです。
今回は数少ない女性画家の中でも人気が高い、ベルト・モリゾの人生と絵画作品たちを、わかりやすく解説していきたいと思います。
うらやましい。(・ὢ・)
そうだね「天は二物を与えず」と言うけど、モリゾには当てはまらないね。
でも女性というだけで苦労もしてるんだよ。
画家の人生や歴史背景がわかると絵画を見るのがより面白くなるよ。
印象派のことが詳しく知りたい人は、こちらの記事も読んでみてね。⤵︎ ︎
この記事の目次
【モリゾ】の人生早見表
1841年
1月14日、フランス中央部のブルージュで生まれる。
1852年 11歳
パリの近くに引っ越す。
1855年 14歳
三姉妹で、絵をならい始める。
1857年 16歳
画家のギシャールに師事。
本格的に絵の修業を始める。
1858年 17歳
ルーヴルで初めて模写を体験。
1860年 19歳
コローに師事。
1861年 20歳
夏にコローが滞在するヴィル・ダヴレーで、姉と共に制作する。
1865年 24歳
父親がアトリエを建ててくれる。
1868年 27歳
ルーヴルでマネに紹介される。
1869年 28歳
姉のエドマが結婚、絵をやめる。
1874年 33歳
第1回印象派展に出品する。
父親が死去。
エドゥアール・マネの弟、ウジェーヌ・マネと結婚する。
1876年 35歳
母親が死去。
第2回印象派展に出品。
1877年 36歳
第3回印象派展に出品。
1878年 37歳
娘のジュリーを出産。
1880年 39歳
第5回印象派展に出品。
1881年 40歳
第6回印象派展に出品。
1882年 41歳
第7回印象派展に出品。
1883年 42歳
義兄マネが死去。
1886年 45歳
第8回印象派展に出品。
1892年 51歳
4月、夫のウジェーヌ死去。
5月に初の個展開催。
1895年 54歳
3月2日、肺炎のため死去。
【ベルト・モリゾ】の生涯
モリゾ絵をならい始める
1841年、モリゾは高級官僚の家の三女として産まれました。
父親は県知事の経験もあり、母親は音楽が好きでした。
良家の女子のたしなみとして、モリゾが14歳の時に画家のギシャ
しかし預けられたギシャールは、即座にこの娘たちの才能を見抜き
「私がお嬢さんたちに適切な指導をすると、彼女たちは確実に画家
それがどうゆうことかおわかりでしょうか。
あなた方のような上流階級の娘さんが画家になるということは革命
破局と言ってもいいかもしれない。
将来、後悔しないと確信が持てますか?
ギシャール」
初めての模写、マネとの運命的な出会い
ベルトたちは、風景画の巨匠コローにも師事し、本格的に絵を勉強
そこで知り合ったのが、すでに有名になっていたマネでした。
作者 マネ
作品名 「スミレの花束をつけたベルト・モリゾ」
製作年 1872年
所蔵 オルセー美術館、パリ
モリゾに強力なライバル出現
深い友情で繋がっていたモリゾとマネでした、しかしそこに現れた
マネはモリゾの肖像画をよく描いていましたが、画家としてのモリ
それを見たモリゾは、自分は認められていないと嫉妬します。
作者 マネ
作品名 「エヴァ・ゴンザレスの肖像」
製作年 1870年
所蔵 ナショナルギャラリー、ロンドン
1874年、モリゾは第1回印象派展に出品することを決意します
しかしモリゾの意思は固く、マネの言葉にも耳を傾けませんでした
この当時女性が画家として展示会などに出品することは、憚られて
しかし旧来の因習と闘うチームの印象派だからこそ、女流画家を否
マネの弟【ウジェーヌ・マネ】と結婚
1874年、モリゾはマネの弟ウジェーヌ・マネと結婚しました。
ウジェーヌはモリゾが絵を描く事に、全面的に協力してくれる人だったんだよ。
ウジェーヌは、モリゾの作品が展覧会に展示される時は、光線に気
作者 モリゾ
作品名 「ブージヴァルのウジェーヌ・マネと娘(部分)」
製作年 1881年
所蔵 マルモッタン美術館、パリ
最愛のウジェーヌ死去、その3年後モリゾ死去
モリゾたちは毎週木曜日に食事会を開き、ドガやモネ、ルノワール
順風満帆に続いていましたが、不幸は突然にやってきました。
元々病弱だった夫のウジェーヌが亡くなってしまいます。
しかし、モリゾには1ヶ月後に控える個展の準備で悲しむ間もあり
そしてウジェーヌの死の3年後、ジュリーがインフルエンザに罹り
享年54歳でした。
モリゾの遺言に残された言葉がこの文面だよ。
「最愛のジュリー、死にゆく今もあなたを愛しています。でもお願
その後ジュリーは、詩人のマラルメ、ルノワール、モネ、ドガらに
写真 【ジュリー・マネ】
21歳の時にドガの友人の画家の息子エルネスト・ルアールと結婚
伯父のマネの誕生100年記念展覧会や、ドガ展、ベルト・モリゾ
1966年に87歳で死去。
【ベルト・モリゾ】傑作名画集
作者 モリゾ
作品名 「化粧する若い女性」
製作年 1877年
所蔵 オルセー美術館、パリ
この作品は、集中して化粧する女性の美しさを描いているんだよ。
当時の絵画では女性を描く時、こちらを向かせてぽーずをとらしたり、日常の生活の中の女性を描くことが多かったのに対して、モリゾは女性のホントの美しさを描いたんだ。
作者 マネ
作品名 「ナナ」
製作年 1877年
所蔵 ハンブルグ美術館、ハンブルグ
作者 ドガ
作品名 「アイロンをかける女たち」
製作年 1884~86年頃
所蔵 オルセー美術館、パリ
作者 モリゾ
作品名 「食堂にて」
製作年 1886年
所蔵 ナショナルギャラリー、ワシントン
作者 モリゾ
作品名 「ワイト島のウジェーヌ・マネ」
製作年 1875年
所蔵 マルモッタン美術館、パリ
まとめ
みなさんどうでしたか?
女性が画家として活躍しにくいこのような時代に、男性にも引けを取らない画家として活躍したモリゾは、凄かったですね。
同じ女性として勇気を貰えただわさ。
画家の人生や価値観、時代背景がわかると絵画を見るのがさらに面白くなるよね。
最後まで読んでくれてありがとうございました。
また別の記事でお会いしましょう。
またね~バイバイ。
ばいなら(*o̶̶̷ᴗo̶̶̷ )ノβуё♬