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【バロック美術】の特徴とは何?(伊・仏・西)編!美術家たちやその作品を紹介!
mars
どうもこんにちはマルスです。
17世紀の美術全般を「バロック」と言い、 当時はカトリックとプロテスタントの宗教戦争が過熱していました 。
カトリックの賄賂や免罪符に、 意義を唱えたルターが創ったプロテスタントは、 聖書の教義に立ち返る運動を起こしました。
キリスト教の聖書では「偶像崇拝」が禁止されているので、 プロテスタントはキリスト教絵画を徹底的に非難しました。
それに対抗したカトリックは、 宗教美術自体は偶像崇拝に値しないとし、 逆に布教のためのメディアとして美術を利用します。
そうしてできたのがバロック美術で、 カトリックの再興とも言えますね。
今回はそんな時代に活躍した、バロック美術(伊・仏・西) の芸術家たちや作品の説明を、 分かりやすく簡単に説明していきたいと思います。
なぜオランダのバロック美術が入っていないかと言うと、 オランダは独自の異なる芸術を生むので、 また別の記事に乗せておきますね。
気になる方はこちらの方も、読んで見てください。
その前の時代の美術が気になる人は、この記事を読んでね。
この記事の目次
バロック美術の画家と作品たち!
【バロック彫刻の最高峰!ベルニーニ】
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作者 ジャン・ロレンツォ・ベルニーニ
作品名 「聖テレサの法悦」
製作年 1645〜52年
所蔵 サンタ・マリア・デラ・ヴィットーリア聖堂コルナーロ礼拝堂、ローマ
天使に黄金の槍で身体を貫かれたたと言う、聖テレサ、 上部に開けられた窓から光が差し込んで、 より神秘的になるように設計されています。
この聖堂は、建物の設計から内装装飾、 天井画や壁画まで全てベルニーニが手掛けました。
ベルニーニは彫刻家だけでなく建築家としてもその才能を発揮しま した。
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作者 ジャン・ロレンツォ・ベルニーニ
作品名 「サン・ピエトロ広場」
製作年 1656〜67年
所蔵 ヴァチカン
上の写真は彼が設計した、サン・ピエトロ大聖堂の前の広場で、 4列に並んだ284本の石柱が広場を囲み、 その上に140体の聖人像が並んでいます。
教皇ウルバヌス8世は、 26歳のベルニーニにこのような広場の依頼や他にも、 聖堂内の祭壇天蓋などの重要な仕事も彼に任せました。
それほど彼の事を信頼していたんですね。
他にも街中の広場や噴水、 教会や宮殿などローマの街のあちらこちらに彼の作品があり「 ローマはベルニーニの街である」とまで言われました。
【光と影のカラヴァッジョ】
カラヴァッジョは明暗の画家とも言われ、 その光の使い方は高い評価を得ます。
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作者 ミケランジェロ・メリージ・ダ・カラヴァッジョ
作品名 「ロレートの聖母」
製作年 1603〜06年
所蔵 サンタゴスティーノ聖堂、ローマ
上の絵は15世紀のイタリアで農民の前に姿を表したと言う聖母マ リアの伝説に基づいた作品で、その画風はいままでにない、 スポットライトを当てたようなその表現方法は、彼の特徴でした。
この作品のマリアは、聖人を表す光輪こと付いていますが、 その見た目や佇まいはあまりにも普通で、 彼の絵はこのような普通の生活の場面に、 聖人があたかも普通に現れたような作品が多くあります。
そのため人々は彼の絵が親しみやすく感情移入させていました。
しかし中には「人間らしすぎて、敬意が足りない」 と言って避難する人達もいました。
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作者 ミケランジェロ・メリージ・ダ・カラヴァッジョ
作品名 「聖マタイの召命」
製作年 1598〜1601年頃
所蔵 サン・ルイージ・デイ・フランチェージ教会、ローマ
上の絵も画面右端で指を指しているのがイエスで、 この作品は光輪を付けたイエス以外、 普通の人々として描かれているので、 どれが主人公の聖マタイなのか、未だに分かっていません。
この絵も光を巧みに使っていますね。
このように彼の絵は重要なところに光が当てられているので、 何処を見るべきなのか誰もが簡単にわかりました。
そして彼は「静物画」の先駆者の一人でもありました。
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作者 ミケランジェロ・メリージ・ダ・カラヴァッジョ
作品名 「果物籠」
製作年 1597年頃
所蔵 アンブロジアーナ絵画館、ミラノ
この上の絵は元気な葉と枯れていく葉、 みずみずしいブドウと虫食いのあるリンゴなど、その対比は「 生と死」を表していました。
これまでの長い時代、絵画は宗教のためにあったので、 静物画の存在は忘れ去られていましたが、 それを再び絵画の一ジャンルとして復活させたのもカラヴァッジョ でした。
しかし彼の性格は暴力的で、 よく喧嘩など暴力沙汰が絶えず最終的には、 ある若者を殺害してしまいます。
そして指名手配され、彼は街から街へと転々としていき、 最終的にはローマへ船で渡っている途中に疫病にかかり、 38年と言うその短な生涯を閉じました。
【風俗画と風景画のカラッチ】
カラッチは風俗画と風景画の先駆者と言われています。
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作者 アンニーバレ・カラッチ
作品名 「エジプトへの逃避」
製作年 1604年
所蔵 ドーリア・パンフィーリ宮殿、ローマ
この上の絵は「新約聖書」の一場面で、 ヘロデ王による嬰児虐殺から逃れるため、 エジプトへと長い逃避行に出るマリアとイエスとヨセフです。
当時教会がパトロンとして絶対的な力を持っていて、 依頼される絵は神が中心とされており、 背景画などの絵の依頼などありえませんでした。
このような時代に、人物よりも背景の割合が多く描かれる事は、 非常に革新的でした。
これと同じで、描かれる必要が無いものの一つに「風俗画」 もあります。
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作者 アンニーバレ・カラッチ
作品名 「豆を食う男」
製作年 1583〜85年
所蔵 コロンナ美術館、ローマ
発注者の何らかの意図や、宗教画、 歴史画など何か意味のある絵しか描かれなかったこの時代に、 彼は上の絵のような、何の意図もない、有名人でもない、 ただ豆を食う男を描いたのです。
こうして日常生活などを主題にして描く、 風俗画の最初の人物となります。
【王の画家!ルーベンス】
ルーベンスは美術史上最も成功した画家と言われています。
宮廷画家として各国王族ともつきあいがあり、オランダ、 イタリア、 フランスなどヨーロッパ各国から注文が殺到していました。
彼は7カ国語をマスターし、外交官としての腕はかなりのもので、 スペインとイングランドの王達から勲章を貰うほどでした。
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作者 ピーテル・パウル・ルーベンス
作品名 「マリー・ド・メディシスの生涯」
製作年 1577〜1640年
所蔵 ルーヴル美術館、パリ
上の絵はアンリ4世と結婚するため、 イタリアのメディチ家からフランスに嫁いできたマリーの絵です。
これはマリーがルーベンスに「自分の生涯を綴った連作」 を注文したのですが、彼女の人生はごく平凡だったので、 ルーベンスは神々を登場させドラマティックに演出しました。
このようなルーベンスの演出も貴族には人気でした。
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作者 ピーテル・パウル・ルーベンス
作品名 「キリスト降架」 1611〜14年
所蔵 ノートルダム大聖堂、アントウェルペン
この上の絵はアニメ「フランダースの犬」にも登場しましたね。
血の気がなくぐったりとして重みを感じますね。
【まとめ】
みなさんどうでしたか?
バロック美術の特徴としては、光を巧みに使われたり、 神々の描かれ方が一般庶民に近づいたり、 劇的な演出と過剰な装飾などでしたね。
あといろんなジャンルの絵が生まれたり、 いろんな国で活躍しましたね。
このようにバロック美術とは一言で言い表せないほど、 色々な変化がありました。
では今回はこのへんでお別れしたいと思います。
mars
またねー
参考資料