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【ヴェネツィア派】ヴェネツィア派にはどんな有名な画家がいたのか分かりやすく解説!
mars
どうもこんにちはマルスです。
みなさんはルネサンス期の15世紀に始まり、 16世紀に黄金期をむかえた、 ヴェネツィア絵画を知っていますか?
シエナ派やフィレンツェ派とは違い、 独自の美術文化を発展させます。
今回はそんなヴェネツィア派の美術や、 どういった画家が居たのか、どんな影響を残したのか、 などを分かりやすく説明していきたいと思います。
この記事の目次
【ヴェネツィア派とは】
15世紀〜16世紀にかけてヴェネツィア共和国とその周辺で、 活躍した流派のことを言います。
遠近法や人間性、宗教的な規範を重視した、 フィレンツェ派とは違い、色彩豊かな色を使って表現され、 凄く自由に描かれていました。
ヴェネツィアはローマから離れている事もあり、 宗教やパトロンなどの影響を受けることがなかったので、 独自の表現方法が確立されました。
ヴェネツィア派の画家達!
【ジョヴァンニ・ベッリーニ】(1430年頃〜1516)
ベッリーニはヴェネツィア派の基礎を築き、 油彩技法を初めて取り入れた人物です。
彼は工房を営んでいて、弟子には「ジョルジョーネ」や「 ティツィアーノ」がいました。
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作者 ジョヴァンニ・ベッリーニ
作品名 「レオナルド・ロレダンの肖像」
製作年 1501〜02年頃
所蔵 ナショナル・ギャラリー、ロンドン
ベッリーニは細部までこだわり抜き、 写真のような本物に近い画風が特徴です。
彼は物凄く柔軟な姿勢の持ち主で、 義兄弟のマンテーニャや弟子のジョルジョーネから、 様式や技法を学んで、積極的に取り入れました。
弟子から教えて貰うなんて、 めったにできるものではありませんよね? それほどベッリーニは作品に対して、貪欲だったんでしょうね。
【ジョルジョーネ】(1477年頃〜1510)
ジョルジョーネは、 表現しがたい詩的で独自な画風で知られています。
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作者 ジョルジョーネ
作品名 「嵐(テンペスタ)」
製作年 1505〜07年頃
所蔵 アカデミア美術館、ヴェネツィア
彼の作品は、宗教主題なのか神話主題なのか分からない、 今も謎が多く残されています。
今現在残っている彼の作品だと分かっているものは、 6点しかなく、その人物像も記録がほとんど残っておらず、 ジョルジョーネは西洋美術史の中で最も謎に満ちた画家だと言われ ています。
【ティツィアーノ・ヴェチェッリオ】(1490年頃〜1576)
ティツィアーノは、ヴェネツィア派の中でも最も影響力が強く、 この時代の画家だけでなく、 後世の西洋美術にも大きな影響を与えます。
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作者 ティツィアーノ・ヴェチェッリオ
作品名 「ウルビーノのヴィーナス」
製作年 1538
所蔵 ウフィツィ美術館、フィレンツェ
この作品は、ティツィアーノの代表作で、 兄弟子ジョルジョーネの「ドレスデンのヴィーナス」 をモチーフにしたもので、 それまでにない斬新な構図だと言われました。
その今までにない美しく独自の色彩感覚は当時、 斬新で他の画家たちを驚かせ、多大なる影響を与えます。
【ティントレット】(1518〜1594)
師匠のティツィアーノの色彩感覚を受け継ぎ、 ミケランジェロのマニエリスムの形体を融合させて、 情熱的でダイナミックな宗教画を描きます。
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作者 ティントレット
作品名 「最後の晩餐」
製作年 1592〜94年
所蔵 サン・ジョルジョ・マッジョーレ教会、ヴェネツィア
彼の代表作である「最後の晩餐」は、以前の多くの画家たちも、 取り入れた伝統的な題材ですが、今までの画家たちは、 正面から見て平行にテーブルを描いていたのに対して、 ティントレットは手前から奥に向かって描いています。
そして光の扱い方も独自で、ティントレットの作品は、 斬新でその一場面はストーリーを感じさせます。
【パロオ・ヴェロネーゼ】(1528〜1588)
ティツィアーノ、ティントレット、ヴェロネーゼの三人で、 ヴェネツィアを代表する三大巨匠とされています。
ヴェロネーゼもまた、ティツィアーノの影響を受け、 色彩感覚は素晴らしく、幻想的な色使いで知られます。
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作者 パロオ・ヴェロネーゼ
作品名 「カナの婚礼」
製作年 1562〜63年
所蔵 ルーヴル美術館、パリ
上の絵は非常に巨大で、 ルーヴル美術館にある中でも一番最大だとされています。
ナポレオンがイタリアからフランスに運んだのですが、 何枚かに切り離したらしいですね。
この作品は後のヨーロッパで、大絶賛されます。
【まとめ】
みなさんはどうでしたか?
シエナ派やフィレンツェ派とは違い、独自で自由な、 何者にも縛られない画風が特徴的でしたね。
今回は4人の画家に絞って記事を書いてみましたが、 この時代他にも活躍した画家がいるので、 気になる方は調べて見てください。
こうして時代背景などが分かると、西洋絵画も面白いですよね。
今回の記事が、みなさんの役に立つと凄く嬉しいです。
ではまたこのへんで。
mars
またねー
参考資料