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「アテナ」は何の神?神話のおもしろエピソードとどんな女神だったのかわかりやすく解説!

「アテナ」は何の神?神話のおもしろエピソードとどんな女神だったのかわかりやすく解説!




どうもこんにちは、画家のマルスです。

mars
どうもこんにちは、画家のマルスです。
今回は、闘いの神アテナについて解説していこうと思います。
神話のキャラクターや話がわかると、西洋絵画だけじゃなく漫画やアニメ、ゲームやドラマなど様々なものに登場すので、見るのが楽しくなりますよ。

「アテナ」かんたんプロフィール!

アテナ

・読み方

ギリシャ読み=アテナ

ローマ読み=ミネルヴァ

英語読み=ミナーヴァ

・シンボル=武装してメデューサの首がついた盾を持っている、フクロウ、オリーブの杖

・戦争、学芸、知恵、工芸、冶金、織物を司る

・正義第一主義

・処女神

・争いの神アレスと超仲が悪い

ゼウスの頭から完全武装した姿で生まれる

・パルテノン神殿はアテナを主に祀っている

・アテナイの支配をポセイドンと争ったときに、オリーブの樹を芽生えさせて勝ち取った。

・復讐するときは容赦しない

・一度だけヘパイストスに足に精液をかけられ、子供を生んだことがある

作者 クリムト
作品名 「パラス・アテナ」
製作年 1898年
所蔵 ウィーン市立博物館、オーストラリア、ウィーン

「アテナ」に蜘蛛に変えられた「アラクネ」!

戦争を司る女神アテナは織物の神でもあり、自身も優れた織手でした。

 

しかし、アラクネという女が織物の腕を誇って、アテナを侮辱していると聞いて激怒しました。

 

アテナは老婆に化けてアラクネに近づき、改心を勧めましたがアラクネは一切聞く耳を持たず、どちらのほうが腕が良いかはっきりさせようと提案してきました。

 

そしてアテナはそのアラクネの挑発に乗り織物競争をすることになりました。

 

二人共素晴らしい出来栄えでしたが、アテナは神々の不貞を題材にしたアラクネの無布を引きちぎり、ひたいを滅多打ちにました。

 

それに絶えきれなくなったアラクネは、耐えきれずに自殺してしまいました。

 

首をくくってぶら下がっているアラクネが少し不憫に思ったアテナは、彼女を蜘蛛に変えました。

 

作者 ベラスケス
作品名 「職女たち(アラクネの寓意)」
製作年 1657年頃
所蔵 プラド美術館、スペイン、マドリード
左から2人目が老婆に扮したアテナで、右から2人目がアラクネになります。
奥にかかっているタピスリーには、ティツィアーノの「エウロペの略奪」が描かれています。
この絵には、アラクネがムチを振り上げて、アテナを打ちつけようとしている様子が描かれています。
この織物は、アラクネが織り上げました。
そして下の絵がオリジナルになります。
after 2019 cleaning
作者 ティツィアーノ
作品名 「エウロペの略奪」
製作年 1560~62年
所蔵 イザベラ・スチュワート・ガードナー美術館、マサチューセッツ州、ボストン

「アテナ」の子「エリクトニオス」誕生!

ある日のこと、アテナは職人のヘパイストスの工房に、武器の手入れを依頼しにやって来ました。
ヘパイストスは、妻のアフロディテに相手にされず、欲求不満がたまっていたこともあり、かねてから憧れていたアテナに求愛しました。
しかし、処女神であるアテナが受け入れることなどあるはずもなく、格闘の末アテナの太ももにヘパイストスの精液がかかってしまいました。

mars
すごいストーリーですよね。Σ(ΘДΘ;)
アテナは、激しい嫌悪を感じながら羊毛で拭き取り、投げ捨てたところ、大地(ガイア)がその羊毛を受け止めで身ごもり、出産しました。
生まれた子供エリクトニオスは、上半身人間で下半身は蛇の姿でした。
アテナは、アッティカ王ケクロプスの3人の娘たちに、エリクトニオスを箱に入れて預けることにしました。
「絶対に空けてはいけない」とアテナから言われていたのに、三人娘は好奇心に負けて開けてしまいました。
アテナの怒りに触れた三人娘は、アテナに気を狂わされて、アクロポリスの崖の上から身を投げました。
その後エリクトニオスは、アテナ自身に育てられて、アテナイの王となりました。

「アテナ」が登場する名画

作者 マンテーニャ
作品名 「美徳の森から悪徳を追い出すアテナ」
製作年 1502年頃
所蔵 ルーヴル美術館、フランス、パリ
1番左の甲冑姿の女性がアテナで、好色なサテュロス母子や風紀を乱すクピドたちを槍で追い払おうとしています。
ちなみに中央左の青色の服を着た女性は、「純潔」代表のディアナ(アルテミス)で、ディアナの右にいる女性、「快楽」の象徴のヴィーナス(アフロディテ)に襲いかかろうとしています。
そして右上の空にいる3人が、「正義」「力」「節制」の3つの美徳になり、右下で逃げ出しているのが「怠惰」「増悪」「疑惑」「貧欲」「無知」になります。
作者 ボッティチェリ
作品名 「パラスとケンタウロス」
製作年 1482年
所蔵 ウフィツィ美術館、イタリア、フィレンツェ
「純潔」「謙遜」「理性」の象徴パラス(アテナ)が、「淫蕩」「高慢」「本能」の象徴ケンタウロスを懲らしめている場面になります。
アテナ「パラス・アテナ」と呼ばれることがあります。
本作は「パラス」となっていますが、オリーブの枝をまとっていることから、アテナと同義であるとされています。

まとめ

みなさんどうでしたか?
戦いの女神アテナは、堅物で怒らせると恐ろしく凶暴なイメージが強かったですが、子供を育てるなど優しい、人間味を感じさせるエピソードもありましたね。
神話がわかると、西洋絵画を見るのがいっそう楽しくなります。
最後まで読んでくれてありがとうございました。
また別の記事でお会いしましょう。

mars
またね〜バイバイ
参考書籍



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