「パンドラの箱」とは?その中身は?人間に苦難が与えられた神話の物語をわかりやすく解説!
mars
どうもこんにちわ、画家のマルスです。
みなさん「パンドラの箱」は聞いたことがあると思うのですが、名前を知っているだけで、箱の中身や物語までは知らない人が多いのではないでしょうか?
今回はそんな、パンドラの箱の神話の物語のストーリーや箱の中身について、わかりやすく解説していこうと思います。
興味のある人は最後まで読んでみてください。
神話の物語がわかると、西洋絵画を見るのが面白くなりますよ。
この記事の目次
ゼウスが人間に厄災を与える!
人間の女性第1号誕生!
苦労を知らない人間に厄災を与えるためにゼウスが、「ヘラ」の息子の「ヘパイストス」に人間の女を作らせました。
この人間が女性第1号で、「パンドラ」と名付けられました。
作者 クーザン
作品名 「エヴァ・プリマ・パンドラ」
製作年 1550年頃
所蔵 ルーヴル美術館、フランス、パリ
パンドラはゼウスから、「けして開けてはならない」という箱をわたされました。
そしてパンドラは、「エピメテウス」に与えられ、結ばれます。
パンドラが箱を開けてしまう!
「けして開けてはならない」と言われていた箱を、パンドラがその禁を破り開けてしまいました。
作者 ジョン・ウィリアム・ウォーターハウス
作品名 「パンドラ」
製作年 1896年
所蔵 個人蔵
すると中から「裏切り」「貧困」「死」「嫉妬」「妬み」「病気」「争い」「憎しみ」「飢え」「恐怖」・・・と様々な災いが飛び出しました。
1番底には「希望」が残っていましたが、パンドラが、いかなる苦難が襲ってきても、決して我々を見捨てない神からの贈り物と言われています。
おまけ「その後の話」
エピソード「大洪水」
その後、エピメテウスとパンドラの娘「ピュラ」と、「 プロメテウス」の長男「デウカリオン」が結婚しました。
プロメテウスとは、エピメテウスの兄にあたります。
ですのでいとこ関係で、結ばれたことになります。
神話では、こういう関係はあたり前のようにあります。
ちなみに、プロメテウスとは、「先に考える」という意味で「 プロローグ」の語源、エピメテウスとは後で考えるという意味で、 「エピローグ」の語源になります。
争いばかりする人間を滅ぼそうとするゼウス!
醜い争いを繰り返す人間たちを滅ぼそうとゼウスは大洪水を起こそ うと、大雨を降らせて大地を水で覆い、人間を滅ぼしました。
作者 アントニオ・カラッチ
作品名 「大洪水」
製作年 1616~18年頃
所蔵 ルーヴル美術館、フランス、パリ
デウカリオンとピュラは、 デウカリオンの父プロメテウスからゼウスが大洪水を起こそうとし ていることを、事前に警告されていたので、 前もって方舟を用意していたので助かりました。
人間の男と女ができて人類が復活!
デウカリオンとピュラは九日九夜、水上をさまよい「 パルナッソス山」に流れ着きました。
天候が回復すると、二人は掟の神「テミス」に祈りました。
すると「歩きながら母の骨を後ろに投げろ」と告げられました。
ピュラはそんな親不孝なことはできないと嘆きましたが、 デウカリオンは母とは大地のことで、 骨とは大地に転がる石のことだと解釈しました。
二人は歩きながら石を後ろに投げると、 デウカリオンが投げた石は男に変わり、 ピュラが投げた石は女に形を変え、 その後人間はみるみる繁栄していきました。
まとめ
みなさんどうでしたか?
神話に出てくるキャラクター同士の関係性のストーリーは、 ほんと面白いですよね。
みんな個性と目的があるので何も起こらないわけがないんですよね 、 このような話が紀元前15世紀から語り継がれているのがすごいで すよね。
この記事がみなさんの西洋絵画の鑑賞に役立つと嬉しいです。
最後まで読んでくれてありがとうございます。
mars
またね~バイバイ
参考文献