「アフロディテ」はどんな女神だった?神話のエピソードと一緒にわかりやすく解説!
mars
どうもこんにちは画家のマルスです。
今回は、美と愛の女神アフロディテの特徴や、 おもしろいエピソードなどをわかりやすく解説していきたいと思い ます。
神話のキャラクターは、漫画やアニメ、 ゲームなど様々なものに登場するので、 知っているとおもしろいですよ。
あとエピソードなども西洋絵画にはよく使われているので、 知っていると意味がわかってまたおもしろいです。
ギリシャ神話をざっくりと解説している記事はこちらになります。⤵
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興味がある人は読んでみてね。
この記事の目次
「アフロディテ」のかんたんプロフィール!
アフロディテ
・名前の読み
ギリシャ名=アフロディテ
ローマ名=ウェヌス
英語名=ヴィーナス
・シンボル=エロス(クピド)を伴う、ホタテ貝、鳩、バラ、黄金のリンゴ
・愛、愛欲、美、多産をつかさどる
・完璧な美女
・美を愛するがゆえに醜いものが嫌い
・ヘパイストスが夫
・アレスとの浮気現場が見つかる
・恋多き女神
・ウラノスの切断された「ち〇ち〇」の泡から生まれた
・めちゃくちゃおそろしい姑
・アポロン以外のオリンポスの神々全員と関係をもつ
・娼婦と関連づけられることもある
ギリシャ名=アフロディテ
ローマ名=ウェヌス
英語名=ヴィーナス
・シンボル=エロス(クピド)を伴う、ホタテ貝、鳩、バラ、黄金のリンゴ
・愛、愛欲、美、多産をつかさどる
・完璧な美女
・美を愛するがゆえに醜いものが嫌い
・ヘパイストスが夫
・アレスとの浮気現場が見つかる
・恋多き女神
・ウラノスの切断された「ち〇ち〇」の泡から生まれた
・めちゃくちゃおそろしい姑
・アポロン以外のオリンポスの神々全員と関係をもつ
・娼婦と関連づけられることもある
作者 ボッティチェリ
作品名 「ヴィーナスの誕生」
製作年 1485~90年頃
所蔵 ウフィツィ美術館、イタリア、フィレンツェ
作品名 「ヴィーナスの誕生」
製作年 1485~90年頃
所蔵 ウフィツィ美術館、イタリア、フィレンツェ
美少年「アドニス」をめぐって争う「アフロディテ」と「 ペルセポネ」!
エロスの矢によってアフロディテは、
mars
エロスの矢には、恋を燃やす金の矢と、恋を冷ます鉛の矢があるよ
アフロディテは、そのアドニスの養育をペルセポネに頼みました。
しかしペルセポネもアドニスに夢中になり、 成人になったアドニスを迎えに来たアフロディテと、 奪い合いの争いが始まりました。
その争いを見たゼウスは、見かねてゼウスの判断で、 アドニスの1年の3分の1は各女神のもとで生活し、 残りの3分の1は自由に過ごして良いとされました。
アフロディテは、美少年のアドニスに首ったけだったが、 アドニスは恋より狩りの方が夢中でした。
作者 ティツィアーノ
作品名 「ヴィーナスとアドニス」
製作年 1553~54年
所蔵 プラド美術館、スペイン、マドリード
本作は、 狩りに行こうとするアドニスをアフロディテが必死に止めている絵 になります。
この後アドニスは、 アフロディテの言うことを聞かずにイノシシ狩りに出ていってしま い、イノシシの牙にかかり死んでしまいます。
作者 ローラン・ド・ラ・イール
作品名 「死せるアドニスと彼の犬」
製作年 1624~28年
所蔵 ルーヴル美術館、フランス、パリ
アドニスの血から「アネモネ」が咲き、アフロディテの涙からは「 バラ」が咲きました。
「アネモネ」
「バラ」
恐ろしい姑「アフロディテ」と怯える「エロス」と「プシュケ」 !
ある国に輝かしいばかりの美しい三姉妹の王女がいました。
特に末娘のプシュケの美しさは、アフロディテをもしのぐほどで、 人々はアフロディテの祭壇をないがしろにし、 その若い娘プシュケを崇拝し始めていました。
アフロディテは激怒し、息子のエロスに「恋の矢を打ち込んで、 下賎な男を惚れさせろ」と、報復を言いつけました。
しかし、報復に行ったエロスですが、 手をすべらせて恋の矢で自分の親指を傷つけてしまい、 それによってエロスがプシュケに熱い恋心を抱いてしまいました。
作者 ジェラール
作品名 「アモルとプシュケ」(ラテン語名=アモル)
製作年 1798年
所蔵 ルーヴル美術館、フランス、パリ
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いつも子供のように描かれる事が多いエロスだけど、この物語では成長した姿のものが多い
美しいのに求婚者の現れないプシュケを不憫に思った両親が、 アポロンの神託(神の予言が聞ける場所)を伺うと、「 山の上の怪物の花嫁になる運命だ」としらされ、 仕方なくその怪物の所に嫁ぐことになります。
プシュケは、山の頂上から素晴らしい璃宮に運ばれ、「 姿は見せられない」と言う夫でしたが、毎夜おもてなしされ、 夫の優しさに包まれたプシュケは幸せに過ごしていました。
怪物に嫁いだはずなのに幸せそうに暮らすプシュケをひがんだ姉た ちは、夫の姿を見るようにプシュケをそそのかしました。
そして夜眠る夫を見てみるとそれは、 プシュケに恋をしたエロスでした。
姿を見られたエロスは、悲しそうにプシュケを置いて飛び去り、 二度と戻りませんでした。
その後、 エロスに恋心を抱いていたプシュケは飲まず食わずで夫のエロスを 探し続けますが見つからず、 最後の手段としてアフロディテの許しを乞いに彼女の神殿に行きま した。
アフロディテはいまだに怒りが冷めやらず、恐ろしい顔でプシュケを迎え入れ、無理難題を押し付けました。
アフロディテの試験
・様々な種類の入った穀物を分けさせられる=エロスの助けでアリたちが手伝って解決
・凶暴な羊の金の羊毛を取ってこいと言われる=河の神の助言でなんなくクリア
・凶暴な羊の金の羊毛を取ってこいと言われる=河の神の助言でなんなくクリア
さらにアフロディテは冥界のペルセポネから「美しさ」を分けてもらってこいと言いつけ、プシュケはペルセポネのところに行きました。
するとあっさりと箱に入れてもらうことができました。
プシュケは帰り道消して開けてはいけないと言われていた箱を、好奇心が抑えきれず開けてしまいました。
すると箱の中には「美しさ」など入っておらず、出てきたのは「冥界の眠り」でした。
眠ってしまったプシュケのところに、エロスがやってきて、眠る屍になったプシュケを矢でつついて起こしました。
作者 カノーヴァ
作品名 「アモルとプシュケ」
製作年 1787〜93年
所蔵 ルーヴル美術館、フランス、パリ
その後、ゼウスにアフロディテとの仲裁を頼み、無事許しを得られた二人はようやく夫婦になれました。
アフロディテの名画たちいろいろ!
作者 ブーグロー
作品名 「ヴィーナスの誕生」
製作年 1879年
所蔵 オルセー美術館、フランス、パリ
作者 ルーカス・クラーナハ(父)(同名の画家の子供がいる)
作品名 「ヴィーナスとキューピット」
製作年 1531年
所蔵 ベルギー王立美術館、ベルギー、ヴリュッセル
蜜蜂の巣を盗んでハチに刺されたエロスが、母親のアフロディテに泣きついて来ますが「お前もまた恋の矢で人に苦痛を与えているのだよ」とたしなめられているところです。
作者 ブロンズィーノ
作品名 「愛の寓意(愛のアレゴリー)」
製作年 1540〜45年
所蔵 ナショナル・ギャラリー、イギリス、ロンドン
まずは上から、左にいるのが幕を引こうとしている「忘却」、それをさえぎろうとしているのが、右にいる「時の翁」。
その「時の翁」の下にいる子供の左後ろの顔だけ見えているのが「欺瞞」です。
その「欺瞞」の一番左で頭を抱えているのが、「嫉妬」で、一番正面の中央でエロスの恋の矢を盗もうとしているのが、アフロディテで「快楽」のシンボルになります。
アフロディテの後ろにいる「欺瞞」がこの愛が「不貞」であることを示唆して、その結果が「嫉妬」であるなど悲劇的なものであることを暗示しています。
mars
「嫉妬」は、「梅毒」という説もあるよ。
まとめ
どうでしたかみなさん?
アフロディテは見た目は美しいのですが、性格に難がありすぎでしたね。
こうして神話のキャラや話がわかると、西洋絵画を見るのがいっそうおもしろくなりますよね。
最後まで読んでくれてありがとうございました。
ではまた別の記事でお会いしましょう。
mars
またね〜バイバイ
参考書籍