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【ギリシャ神話】12神誕生と世界の始まりの物語!ギガントマキアの闘いまでのあらすじをざっくり解説!

【ギリシャ神話】12神誕生と世界の始まりの物語!ギガントマキアの闘いまでのあらすじをざっくり解説!



mars
どうもこんにちは画家のマルスです。
今回は、ゼウスたちと巨人ギガンテスたちとの戦いまでのあらすじを、わかりやすくざっくり解説していきたいと思います。
西洋美術には、ギリシャ神話は絶対に欠かせないので、知っているともっと西洋絵画を見るのが楽しくなりますよ。

世界の始まりと12神の誕生!

最初に、この世の世界が生まれる!

まず「カオス(混沌)」が生じ、カオスから「ガイア(大地)」が生まれます。
このガイアか母なる大地ですね。
それから「エレボス(闇)」と「ニュクス(夜)」、「アイテル(天上)」、「へレメ(昼)」が生まれました。
そしてガイアは、1人で「ウラノス(天)」と「山々」と「ポントス(海)」産みました。

【12神のティタン(巨人)】が誕生!

次にガイアは、息子のウラノスと交わり、「12神のティタン族」を産みました。
ここでみなさんは、「母親と息子が交わる?」と、違和感を感じると思うのですが、ギリシャ神話には、近親相姦が普通に当たり前のようによく出てきます。
12神の名前と性別は以下のとおりです。
6人の女神
テイア
レア(クロノスの妻でゼウスの母親)
テミス=掟
ムネモシュネ=記憶
ポイべ
テテュス
6人の男神
オケアノス=大洋
コイオス
クレイオス
ヒュペリオン=太陽
イアペトス
クロノス(レアの夫でゼウスの父親)

「クロノス」vs「ウラノス」の闘い!

ガイアとウラノスの、12神以外の醜い子供たち!

12神の末っ子の「クロノス」は悪知恵に長けて、父親を憎んでいました。
ガイアとウラノスには、12神の子供たち以外にも、1つ目の3人兄弟「キュクロプス」と50の頭と100の腕を持つ3人兄弟「ヘカトンケイル」が生まれました。
名前は以下のとおりです。
キュクロプス
ブロンテース=雷霆(らいてい)(激しい雷)
ステロペース=雷光(らいこう)(雷の光)
アルゲース=白熱の光輝(こうき)(かがやき)
作者 ルドン
作品名 「キュクロプス」
製作年 1914年頃
所蔵 クレラーミュラー美術館、オランダ、オッテルロー
ヘカトンケイル
コットス
ブリアレオス
ギュゲス
父親のウラノスはこの醜い子供たちを憎み、ガイアの地中深くに閉じ込めてしまいます。
しかし、母ガイアは醜くてもかわいい我が子を閉じ込めたことが許せませんでした。

ガイアの復讐でクロノスが立ち上がる!

そしてガイアは、12神のティタンの子供たちに父親に復讐するようにけしかけましたが、皆父親のことが恐くておじけづきました。
そこで立ち上がったのが父親を憎んでいたクロノスです。
ウラノスがニュクスと一緒にガイアのもとにやってきた時、待ち伏せしていたクロノスが、ガイアから渡された大鎌をふりかざし、なんと父ウラノスの性器を切り落とします。
そしてその切り落とした性器をクロノスがをつかみ、背後に投げ捨てました。
すごいストーリーですよね

切り落とされた性器から、子供が生まれた!

ウラノスの切り落とされた性器から流れ出た血液から、3人の子供が生まれました。
復讐の3女神
エリニュス
ギガス(巨人)
メリア(ニンフ)(ニンフとは自然物に宿っている、若くて美しい乙女の精霊)
そしてウラノスの性器は海に落ち、しばらく波間を漂うと白い泡が沸き立って、そこから1人の美しい乙女が現れました。
彼女の名前は「アフロディテ」愛と美の女神です。
彼女をモチーフにした有名な作品がこちらになります。
作者 ボッティチェリ
作品名 「ヴィーナスの誕生」
製作年 1485〜90年頃
所蔵 ウフィツィ美術館、イタリア、フレンツェ

「クロノス」と姉の「レア」の間に「ゼウス」が生まれる!

ガイアとポントスの子どもたち!

その後ガイアは、ウラノスがが子供を作れなくなったので、今度は我が子のポントス(海)と交わり、5人の子を生みます。
ガイアとポントスの子
ネレウス(なぜかいきなり「海の老人」と呼ばれる)(男)
ポルキュス(男)
タウマス(男)
ケト(女)
エウリュビア(女)

ケトとポルキュスの子どもたち!

そのうちの「ケト」と「ポルキュス」の間に、「グライアイ3姉妹」「ゴルゴン3姉妹」「エキドナ」が生まれました。
ケトとポルキュスの子どもたち
グライアイ3姉妹(なぜか生まれたときから白髪の老婆、目は3人で1つしかない)
ゴルゴン3姉妹(蛇の髪、猪の牙、青銅の手、黄金の翼を持つ。メドゥーサが有名)
エキドナ(上半身は美しいが、下半身は大蛇)
作者 ベルニーニ
作品名 「メドゥーサ」
製作年 1630年
所蔵 カビトリーニ美術館、イタリア、ローマ
神話では、ほんと親子とか姉弟の間に、めちゃくちゃ普通に子供を作ります。

全能の神!ゼウス誕生!

我が子を次々に喰らう!クロノス!

父を倒し実権を握ったクロノスは、姉のレアと結ばれます。
一方で、醜いガイアの子、カトンケイルとキュクロプスは、一度は開放されたものの、今度はクロノスに煙たがられ、再び地中「タルタロス(奈落)」に押し込まれてしまいます。
そしてガイアは再び我が子を閉じ込められたことに怒り、「自分も父親と同じように子供に倒される運命にある」とウラノスと一緒に、クロノスを脅します。
そして、そのことを真に受けたクロノスは、我が子が生まれるやいなや次々に食べてしまいます。
作者 ゴヤ
作品名 「我が子を喰らうサトゥルヌス」
製作年 1819〜23年
所蔵 プラド美術館、スペイン、マドリード
グロすぎますね。
ちなみにサトゥルヌスとはクロノスのローマ名です。

ガイアの協力で、無事ゼウス誕生!

夫のクロノスが我が子を次々に喰らい、悲しみにくれるレアは、再び妊娠した時に母ガイアに助けを求めました。
母ガイアはレアにクレタ島に住むようにアドバイスし、洞窟で生むようにすすめました。
そして生まれた子供を食べようとやってきたクロノスにレアは、産着にくるんだ大石を渡し、食べさせました。
クロノスの目をあざむいて生き延びた子ゼウスは、ニンフたちに育てられます。

ゼウスたちとクロノスたちの長い戦いが始まる!

ゼウスが飲み込まれた兄姉たちを助ける!

大きくなったゼウスは、先に生まれてクロノスに飲み込まれてしまった兄姉を救うため、ゼウスのいとこにあたる「メティス(叡智)」に吐剤をもらい、クロノスに飲ませました。
そしたら、クロノスは飲み込んでいた子供たちをすべて吐き出し、全員無事に助かりました。
吐き出された子供たち
ヘラ(女)
デメテル(女)
ヘスティア(女)
ポセイドン(男)
ハデス(男)

オリュンポス十二神と巨人族の長い戦いが始まる!

その後しばらくして、クロノス率いるティタン族とゼウス兄弟たちの10年にわたる長い戦いが始まります。
作者 バイェウ・イ・スビアス
作品名 「オリュンポス、巨人族の戦い」
製作年 1764年
所蔵 プラド美術館、スペイン、マドリード
双方の力が拮抗してなかなか勝負がつきませんでした。
そこでゼウスは、祖母のガイアに相談しました。
ガイアのアドバイスで、地下のタルタロスに閉じ込められているキュクロプスとヘカトンケイルたちを助けて、仲間に入ってもらうことになりました。
助けられたキュクロプスとヘカトンケイルたちは感激し、ゼウスたちによろこんで協力を誓いました。
その結果、ティタン族の一部の寝返りもあり、ついにゼウスたちがクロノスたちを破りました。
そあいて、今度はクロノスたちが地の底タルタロスに閉じ込められることになり、見張りにはヘカトンケイルたちがつきました。

最後の戦い「ギガントマキア」!

くじ引きで最高神が決まる!

勝利したゼウス兄弟たちは、クジで支配地を決めました。
結構適当ですよね。
そしてゼウスが最高神の天界の王になり、ポセイドンが海、ハデスが冥界と決まります。

またガイアが怒って闘い勃発!

これでゼウスの統治が確立されたかと思われましたが、今度はティタン族を閉じ込められたことに怒ったガイアが、次々に「巨人ギガンテス」を生み、ギガンテスとの闘いギガントマキアが起こりました。
毎回ガイアが怒って闘いが始まりますね。

ゼウスたちが勝利!ゼウスの支配が確実になる!

ゼウスたちは人間と協力して、エトナ山を投げつけて最強の巨人「テュポーン」を倒し、ゼウスの支配が確実になりました。

まとめ

みなさんどうでしたか?
今回は世界の始まりと神々のことを記事にしてみました。
神話がわかると西洋絵画を見るのが一層面白くなりますよ。
最後まで読んでくれてありがとうございました。
ではまた別の記事でお会いしましょう。

mars
またね~バイバイ
参考文献



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