ギリシャ神話の神!「ハデス」の特徴やおもしろエピソードをわかりやすく解説!
この記事の目次
登場人物紹介!
「ハデス」のかんたんプロフィール!
・名前読み
ギリシャ読み=ハデス
ローマ読み=プルート
英語読み=プルートー
・シンボル=、ケルベロス、姿が消せる兜、糸杉、メンフクロー
・一度だけ恋に落ちて大騒ぎになる
・死者の国、冥界の王
・くじ運が悪くて冥界を任された
・真面目に職務をまっとうする
・悪人への罰は容赦しない
・恐ろしと思われがちだが、本当はおとなしく優しい性格
・いつも冥界にいるので、「オリンポス十二神」に数えられない
・ギリシャ神話イチの愛妻家
・存在感が薄い
「デメテル」と「ペルセポネ」のかんたんプロフィール!
ギリシャ読み=デメテル
ローマ読み=ケレス
英語読み=セリーゼ
・シンボル=小麦、麦穂、ミント、キジバト
・穀物、農業、大地の生産物の女神
・老婆に変身するのが得意
・普段は母性にあふれて優しい性格だが、怒らせるとものすごく怖い
・娘がいない間はやる気が出ないので、大地は実らない
ギリシャ読み=ペルセポネ
ローマ読み=プロセルピナ
英語読み=パーセファニ
・シンボル=ザクロ、水仙、松明
「ハデス」の恋物語!「ペルセポネ」の略奪!
シチリアのエトナ山に押さえつけられた巨人テュポーンがもがいたため、大きな地震が起こりました。
地表に裂け目などができて、そこから冥界に光が差し込むと大変なので、冥界の王ハデスは、地表に大きな穴が空いていないか、被害の検分に出かけました。
その様子を見ていたアフロディテは、そんな真面目に仕事をするハデスが気に入らなかったので、息子のエロスにハデスに恋の矢を打ち込むように指示しました。
エロスの矢に射られたハデスは、野原で花を積んでいた豊穣の女神デメテルの娘、コレー(乙女の意味、ハデスの妻になりペルセポネと改名される)に一目惚れします。
ハデスはコレーを嫁にもらってもよいか、自分の弟でもあり、コレーの父親でもある天界の王ゼウスにお伺いを立てに行きました。
ザクロの実を食べて四季が生まれる!
ハデスはペルセポネを返すことに承知しましたが、冥界を離れる前にザクロの実を食べるように、ペルセポネに勧めました。
作者 ロセッティ
作品名 「ペルセポネ」
製作年 1874年
所蔵 テート・ギャラリー、イギリス、ロンドン
デメテルは娘が帰ってきたのを見て、驚喜しました。
作者 レイトン
作品名 「ペルセポネの帰還」
製作年 1891年頃
所蔵 リーズ市立美術館、イングランド、リーズ
しかし、ペルセポネが冥界でザクロの実を食たことをデメテルに話すと、デメテルはそれはハデスの策略で、「冥界の食べ物を食べると二度と完全には地上は戻れない」と告げました。
ペルセポネは一年の内三分の一を冥界のハデスのもとで過ごし、残りを地上のデメテルのもとで過ごしました。
このようないきさつで、一年に一回実りをもたらさない(冬)と、明るい日差しが降り注ぐ、春と夏、そして実りをもたらす、秋が生まれました。
おまけエピソード!デメテル母子は、怒らせるとものすごく怖い!
ペルセポネがハデスにさらわれた時に、ハデスの元カノのニンフのメンテが嫉妬して「私のほうがずっとキレイなのに」と思わず叫んでしまいました。
すると、それを聞いたデメテルは(ペルセポネ本人説あり)は、メンテを踏みつぶし、それ以来メンテは野草になってしまいました。
まとめ
みなさんどうでしたか?
ハデスは真面目でおとなしくて優しい、親しみやすいキャラでしたね。
このようにギリシャ神話には、おもしろくて個性の強いキャラクターがいっぱい登場します。
神話のエピソードなどがわかって西洋絵画にも興味を持ってもらせると嬉しです。
最後まで読んでくれてありがとうございました。
ではまた別の記事でお会いしましょう。