[日本絵画]の楽しみ方!見方!5つのポイントをわかりやすく解説!
みなさん日本絵画の楽しみ方のコツってわかりますか?
日本絵画は西洋絵画とは見方や楽しみ方が少し違うんですよね。
日本絵画は「地味で面白みがない」と思っている人も多いのではないでしょうか?
そんな事はありません。
楽しみ方のコツさえわかれば、めちゃめちゃおもしろいですよ。
今回はそんな日本絵画の楽しみ方を5つのポイントに別けて、わかりやすく説明して行きたいと思います。
この記事の目次
[ポイントその1]! 実物の持つ迫力!
日本絵画は、ぜひ実物を見てほしいですね。
下の「伝源頼朝像(でんみなもとのよりともぞう)」などは、実物大ですので、迫力が違います。
「伝源頼朝像」
作者 不明
作品名 「伝源頼朝像」 国宝
製作年 13〜14世紀
技法 絹本着色(絹地に彩色を施したもの)
サイズ 143.0x112.8cm
所蔵 神護寺
襖絵など、日本絵画には非常に大きく描かれているものが多いです。
狩野永徳の、「四季花鳥図襖」などは空間も含めて体感してほしいですね。
「四季花鳥図襖」
作者 狩野永徳(かのうえいとく)
作品名 「四季花鳥図襖」 国宝
製作年 16世紀
技法 紙本炭画
所蔵 大徳寺塔頭聚光院
16面からなる襖絵で、その内4面が狩野永徳の物。
そして「伊藤若冲(いとうじゃくちゅう)」のような裏彩色された作品は、印刷ではどうしても再現は難しいです。
ぜひ皆さんも実物を見てみて下さい、迫力が違いますよ。
[ポイントその2!] 過剰なものと洗練されたものの2つの流れ!
日本絵画には、「狩野永徳(かのうえいとく)」のようなキンピカで豪華絢爛な作品と、「千利休(せんのりきゅう)」のような、わびさびを感じさせる簡素で美しい作品の2つの流れがあります。」
狩野永徳!檜図屏風(ひのきずびょうぶ)
作者 狩野永徳
作品名 「檜図屏風」国宝
製作年 1590年
技法 紙本金地着色
サイズ 四曲一双/各170.0x230.4cm
所蔵 東京国立博物館
千利休!音曲
作者 千利休
作品名 「音曲」
日本絵画は非常に幅が広いですね。
[ポイントその3]! 絵師の線が個性的!
「雪舟(せっしゅう)」の線は乱暴でスピーディー、「雪村(せっそん)」は手が震えて線が乱れていますし、「白隠(はくいん)」は、下書きとずれまくっています。
「宮本武蔵」は描くのが、めちゃめちゃ遅かったようです。
線が乱暴!雪舟
作者 雪舟
作品名 「秋冬山水図」(しゅうとうさんすいず)の内の秋景
線が乱れる!雪村
作者 雪村
作品名 「風濤図(ふうとうず)」
下書きとずれる!白隠
作者 白隠
作品名 「達磨像(赤達磨)だるま(あかだるま)」
描くのが遅い!宮本武蔵
作者 宮本武蔵
作品名 「枯木鳴鵙図(こぼくめいげきず)」
このように描きての特徴や癖が、わかると見ただけで誰の作品かがわかります。
[ポイントその4]! 外国に影響されすぎ!美し過ぎて奇形!
外国から入ってきた強いインパクトが、まだ消化しきれずに、独自の画風が生まれました。
山本芳翠(やまもとほうすい)
作者 山本芳翠
作品名 「浦島」
製作年 1893〜95年頃
技法 油彩
サイズ 122.0x168.0cm
所蔵 岐阜県美術館
すごく過剰なきらびやかで、何か違和感を感じさせますね。
このように人それぞれ線に個性がありますね。
[ポイント5]! ダイナミックで乱暴的!
日本絵画には、方にとらわれない大胆な絵師が、多くいました。
俵屋宗達(たわらやそうたつ)などは、伝統モチーフを独自にアレンジしたものが多いですし、雪舟の筆使いなどは、大胆なベタ塗りをしたり、乱暴なせんを描いたりと、スケールの大きな絵師が沢山います。
俵屋宗達画・本阿弥光悦(ほんあみこうえつ)
作者 俵屋宗達画・本阿弥光悦
書 「鶴図下絵和歌巻(つるずしたえわかかん)」 重文
製作年 17世紀初期
技法 絵本金銀泥墨書
サイズ 34.1x1356.0cm
所蔵 京都国立博物館
[まとめ]
どうでしたか?
今回は日本絵画の楽しみ方のポイントを、5つ紹介させていただきました。
このように日本絵画は、海外の絵画とは異なる独自の文化を作られましたね。
今回の記事で、少しでも日本絵画に興味をもってもらえたら嬉しいです。
ではまた別の記事で。