「ゼウス」全能の神と呼ばれた男には、たくさんの妻と子供たちがいた!「ギリシャ神話」おもしろエピソード解説!
この記事の目次
ゼウスの妻と愛人たちとその子供たち!
ゼウスの最初の妻「メティス」
ゼウスは父の「クロノス」を倒す手助けをしてくれた、「オケアノス(大洋)」の娘の「メティス(叡智)」を最初の妻にしました。
ゼウスの家系は、代々子供に追い落とされてきました。
祖母の「ガイア」が、生まれてくる子供はメティスの子供なので、賢い子が生まれてゼウスを必ず追い落とすだろうとゼウスに言いました。
そして、ゼウスにメティスが子を宿したと知らせると、子に追い落とされることに恐怖を感じたゼウスは、メティスを飲み込んでしまいます。
メティスを飲み込んだゼウスは以前より賢くなりました。
2番目の妻「テミス」
次にゼウスは、おばにあたる「テミス(掟)」を妻にしました。
ギリシャ神話では、このような血縁関係で結婚したり子供を作ったりは、めちゃめちゃ普通にあります。
テミスは飲み込まれずに無事子供を生みました。
テミスとの間には、「ホーラ(季節)」三姉妹と「モイラ(運命)」三姉妹が生まれました。
エウノミア(秩序)
ディケ(正義)
エイレネ(平和)
ラケシス
アトロポス
たくさんの愛人に子供を産ませるゼウス!
オケアノス(大洋)の娘「エウリュノメ」との間に「カリス(優雅)」三姉妹が生まれました。
作者 ボッティチェリ
作品名 「春(プリマヴェーラ)」
製作年 1482年頃
所蔵 ウフィツィ美術館、イタリア、フィレンツェ
中央左が三姉妹ですね。
カリス(優雅)三姉妹は、よく絵画に描かれ「三美神」とも言われます。
次に姉の「デメテル(穀物)」との間に、のちにゼウスの兄、冥界の王「ハデス」の妻となる、「ペルセポネ」が生まれます。
そして、おばの「ムネモシュネ(記憶)」との間には、9人の子供「ムーサ(詩歌の女神)」たちが生まれました。
さらに今度は、いとこの「レト」との間に、オリンポス12神の中でも重要な神となる「アルテミス(狩りと純潔の女神)(月の女神)」と「アポロン(弓と神託の神)(太陽神)」が生まれました。
作者 クラーナハ
作品名 「アポロンとディアナ」
製作年 1526年頃
所蔵 ロイヤルコレクション、イギリス、ロンドン
本作の左で弓を引いているのがアポロンで、右で鹿に腰をかけているのがディアナです。
ディアナはアルテミスと同一視されています。
3人目の妻!正妻「ヘラ」
幾人もの神や人間の間に子供を作ったゼウスは、正式な妻に姉の「ヘラ(最高位の女神)(結婚を司る)」をもらいました。
ヘラとの間には、「アレス」「ヘベ」「エイレイテュイア」が生まれました。
アレス(争いの神)
ヘベ(青春の女神)(のちのヘラクレスの妻)
エイレイテュイア(お産の女神)
まとめ
みなさんどうでしたか?
ゼウスの浮気性はすごすぎますよね。
そしてギリシャ神話のダイナミックで人間くさいストーリーは、ほんとおもしろいですよね。
ギリシャ神話がわかると西洋絵画がもっとおもしろくなりますよ。
最後まで読んでくれてありがとうございました。
参考文献