神話!「ヘルメス」とはどうゆう神なのか?特徴やエピソードをわかりやすく解説!
この記事の目次
「ヘルメス」の特徴やエピソードを解説!
「ヘルメス」の特徴をざっくり紹介!
・旅人、商人、詐欺、盗賊の守護神
・「ゼウス」に仕えて、神々の意思を伝え、死者を冥界に案内する
・眠らせたり覚醒させたりできる「ケーリュケイオン」という蛇が巻き付いた小さな杖を持っている
・翼のついた帽子と靴で、空を飛ぶことができる
・狡猾ですばしっこい
・機智に富んだお調子者
・12神の中で一番若く見える
・生後まもなく「アポロン」の牛を50頭も盗んで大騒ぎになる
・息子は半人半獣の枚神「パン」
・酒神「ディオニュソス」と仲良し
神話の主人公にはならないが、いろいろなエピソードに登場する
さすが盗賊の守り神!生後初日に牛を盗む「ヘルメス」!
「ヘルメス」は「ゼウス」と「アトラス」の娘「マイア」との間に生まれます。
「マイア」の父「アトラス」は、「ゼウス」と「クロノス」との決戦のときに、「クロノス」側についたため、「ゼウス」から西の果てで天空を支え続けるという役目を負わされていました。
作者 グエルチーノ
作品名 「天球を支え上げるアトラス」
製作年 1646年
所蔵 バルディーニ美術館、イタリア、フィレンツェ
そんな「アトラス」の娘と交わる「ゼウス」ってすごいですよね。
「ゼウス」の詳しいエピソードが知りたい人はこちらの記事を読んでね。
「ヘルメス」は生まれたばかりで、まだ産着にくるませているにもかかわらず、兄の「アポロン」の牛を盗みに行きました。
「ヘルメス」は「アポロン」の牛を盗む時に、牛に靴を履かせて足跡を人のものに変えて50頭もの牛を盗み出しました。
すでてを見抜いた「アポロン」は牛の返却を求めて「ゼウス」に訴え出ますが、結局「ヘルメス」が作った素晴らしい音色を奏でる竪琴と牛を交換することで折り合いが付きました。
主役級の逸話は少ない!でもあちこちの物語に登場して活躍する「ヘルメス」!
「ヘルメス」の助けで、最強の巨人「テュポーン」倒れる!
「テュポーン」との闘いで敵に、足の腱を奪われた「ゼウス」はピンチにおちいっていたところに、奪われていた腱を「エルメス」が取り返して「ゼウス」に渡して勝利しました。
「テュポーン」との闘い「ギガントマキア」のエピソードが知りたい人はこちらの記事を読んでね。
「ヘルメス」の武器「ケーリュケイオン」で「アルゴス」を眠らせて倒す!
「ヘルメス」は「ゼウス」の命により、「ヘラ」に、牛の姿に変えられた「イオ」の番をしていた、百目の「アルゴス」を「ケーリュケイオン」で眠らせて倒します。
牛に変えられた「イオ」のエピソードが知りたい人はこちらの記事を読んでね。⤵
「ペルセウス」に空を飛ぶことができる靴を貸す「ヘルメス」!
セリポス島の王「ポリュデクテス」の命によって「メデューサ」を退治しに行くことになった「ペルセウス」に、「ヘルメス」は空を飛ぶことができる靴を貸してあげました。
「カリュプソ」を説得させる「ヘルメス」!
「ゼウス」が大洪水を起こして、難破した「オデュッセウス」は、孤島オギュギアにたどり着きます。
そこに住む「カリュプソ」に愛された「オデュッセウス」は、8年の時を島で過ごしてしまいます。
「オデュッセウス」には、故郷に妻がいました。
妻や故郷のことが恋しくなり、毎日嘆く「オデュッセウス」を「カリュプソ」は島に引き止めていました。
そんな「カリュプソ」に、「オデュッセウス」を故郷に帰らせてあげるように説得させたのが、「ヘルメス」です。
作者 ベックリン
作品名 「オデュッセウスとカリュプソ」
製作年 1882年
所蔵 バーゼル市立美術館、スイス、バーゼル
本作は、いつまでも妻や故郷のことを忘れない「オデュッセウス」を、哀しく見つめている「カリュプソ」の場面です。
まとめ
みなさんどうでしたか?
「ヘルメス」は主役級のエピソードはありませんが、いろいろな物語に登場して大活躍するエピソードはたくさんあります。
ギリシャ神話が分かると、西洋絵画を見るのがいっそう面白くなりますよ。
最後まで読んでくれてありがとうございました。
ではまた別の記事でお会いしましょう。